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About 機池市綱引博物館
昔から、地域の平安と豊作を祈願する儀式として綱引きを行う人々がいました。
綱を編み、綱を運び、綱を引きながら地域住民が力を合わせて困難を克服する、一致団結する一種の儀式が“機池市の綱引き”です。
唐津市松嶽邑機池市里にある“機池市綱引博物館”には、このような韓国固有の重要な文化遺産である“機池市綱引き”をはじめ、その他の伝統的な綱引きや海外の綱引き文化に関する紹介、展示が行われています。
館内は、綱引きに関する資料や綱引き体験施設、1960~1970年代の市街地の再現など、家族みんなで歴史文化が体験できるようになっています。
500年の伝統を誇る機池市綱引き
“機池市綱引き”は、重要無形文化財第75号に指定されており、約500年もの歴史と伝統を継承するイベントです。綱引きに使用される綱は、長さ約200メートル、直径約1メートル(頭の部分は1.8メートル)、重さ約40トンからなる巨大綱です。
主となる綱が太くて重いため、その左右に「곁줄(キョッチュル)」と呼ばれる小さな綱が数十個ずつ張られ、その形はムカデに似ています。町中の人が、“水上”と“水下”の二手に分かれて綱を引き、“水上”が勝てば町が“平安”に、“水下”が勝てば町が“豊年”になると言われています。
“機池市綱引き”に関わる伝説
“機池市綱引き”に関しては、2つの伝説が語り継がれています。1つは「玉女織錦形説」、そしてもう1つは「百足形局説」です。
では先ず「玉女織錦形説」をご紹介します。
朝鮮宣祖初期、現在の唐津地域にあたる“ハンナル(牙山湾)”が決壊し、一夜にして17面のうちの5面が水没、残りの地域では伝染病が流行するなどの災難が続き、地域住民は気が気でありませんでした。そんな時、この地域を通りかかったある一人の風水地理学者が、「この地域の地形は、玉女が織機で機を織る形状なので、閏年を迎える度に、地域住民が丁重に誠意をもって綱を引けば、全ての災難を防ぎ、安定することができる。」と言ったそうです。
これが“綱引き”の始まりだと言われています。機を織りマジョン(布の色抜き、漂白)を行う時は、その布を両側から引っ張りながら作業するため、綱を引くことがその形状を現わすものであるとし、当初は地域の女性たちが綱を引いていましたが、後に男性も加わるようになったそうです。
通常4年毎の閏年に綱引きを行うのは、機を織るのにある程度の時間を要するためであり、4年かかって布が完成すると、閏年にマジョン(布の色抜き、漂白)を行うことを象徴するものだと言われています。
続いて、2つ目の説「百足形局説」をご紹介します。
昔、現在の唐津市松嶽邑機池市里のとあるソンビ(士人)が、大志をもって勉学に励んでいました。しかし、どんなに頑張っても、科挙試験に合格できませんでした。
試験を受ける度に、自分が勉強した部分が出題されなかったり、或いは、分かる問題が出たとしても、試験場に足を踏み入れると頭が真っ白になって思い出せず、そして試験場を後にすると、その問題がはっきりと思い出されるといった感じでした。
このように、何度も試験に失敗したため、ついには科挙試験を諦めようかと悩むまでに至りました。
ある日、ソンビはまたも科挙試験に失敗し、帰郷途中に国守峰(国師峰)に上って途方に暮れていました。そして、自分の境遇を嘆いているうちに眠り込んでしまい、夢見心地で雲が龍に変身するのを目にしました。ソンビはあまりにも驚いて身をすくめました。
すると、その龍は、驚く必要はないと言ってるかのような動きを見せて老人に変身し、ソンビに向かって、「驚かずに私の話を聞きなさい。お前が科挙試験に落第し、閏年の度にこの地に災難が起こるのは、昔からいる百足の仕業だよ。」と言いました。そこでソンビが、何かいい方法はないかと老人に尋ねると、「今から自分が言うことをよく聞いてそのまま行動に移せば、百足の悪業を防ぐことができる。」とし、次のように言いました。
「次の小正月にお前がここに来ると、枝のない枯れた木に花が咲いているだろう。夜12時を過ぎると、その花の中から美しい娘が出てくるが、その娘がお前を家に誘うだろう。その時、素早くその花に火を付けて娘の口の中に押し込み、そのまま振り返ることなく、この場から離れよ。」
そして、老人は消えました。ソンビは目を覚まし、夢だったのかと思いましたが、夢にしてはあまりにもリアルなものでした。
ソンビは、夢の中で老人から言われた通りにすることを決心し、小正月が来るのを待ちました。
そしてついに、皓皓とした月が浮かぶ小正月を迎えました。ソンビが国守峰(国師峰)に上ってみると、枝のない枯れた木があり、花が咲いていました。そして、夢の中で老人に言われた通りにして、その場から離れました。
暫くして、気を取り直して見てみると、美しい娘の姿はなく、大蛇と百足が絡み合いながら戦っており、大蛇が勝って百足が死にました。驚いたソンビがうろたえていると、夢に出てきた老人が再び現れて、「悪事を働いていた百足は死んだが、この地は百足形局であるために、不慮の災難を防ぐためには、閏年を迎える毎に百足の形をした綱を作って綱引きをし、百足の体を伸ばしながら百足の穴(ツボ)を大勢の人で踏み付けて気をへし折ってやると、悪事を働くことができずに平安な日々が過ごせるだろう。」と言い残して、忽然と姿を消しました。
それ以来、村の人々は力を合わせて老人に言われた通りに綱引きを行い、その時からこの地は、災難のない平安な地となりました。こうして、“綱引き”は今日に至るまで継承されてきました。
一方で“機池市”という村名は、現在の松嶽邑機池市里が、織機を意味する“機”で機を織るためには水が必要だとして“池”という字を加え、更に、昔この地に市場があったことから“市”も付け加えて“機池市”となりました。
現在は、毎年4月に“機池市綱引き民俗祭り”が行われており、韓国の安寧と豊穣を祈願し、全ての人々が一致団結する場として開催されています。
アクセス
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総合バスターミナル→唐津行(機池市里にて下車)/直行バスで1時間所要
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